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イギリスのギニー金貨と天才学者の波乱な生涯

約 3 分

イギリスのアンティークコインの中には、『ギニー』と呼ばれる金貨があります。

ギニーと聞くと、馬に関連する言葉と連想する人もいるのではないでしょうか。

アンティークコインの知識として知っておきたい『ギニー』について、

イギリスが誇る天才学者の波乱なる人生と絡めてご紹介します!

1663年まで使用されていた精密ではない金貨を統一するために、

ギニア産の金を使用して鋳造された金貨『ギニー』に由来しています。

1600年後半に金貨をギニーへと統一するため主導した当時のロイヤルミント(造幣局)局長は、

「林檎と引力」の話で有名な物理学者でもあり、数学者、天文学者でもある、

あのサー・アイザック・ニュートンでした。

クリスマスの日、イギリス東海岸の小さな片田舎に生まれたアイザック・ニュートンは、

両親の愛情を得ることがなく貧しい幼少期を過ごしました。

成人してからは大学に勤務していましたが、働き詰めの割には収入が思わしくない上に母の死、

さらに政治的な問題などで自宅に引きこもるようになりました。

しかし、1696年に教え子のチャールズ・モンタギュー(イギリス銀行創立者の一人)が財務大臣に昇格すると

ニュートンにロイヤルミント王立造幣局(王立造幣局)の監事の座を紹介しました。

入局したニュートンは錬金術に没頭し、ロイヤルミントで鋳造の研究をしていたと言われています。

自然哲学や算術に長けていた彼がこれまでの雑に鋳造されてきた金貨を新しく統一するために、

金貨に用いる鉱物(金)の原産地にこだわって、より質のよい金貨を生産するために尽力したのも納得です。

ニュートンはロイヤルミントの給料と特別手当のお陰で裕福な生活を得ましたが、晩年には株で大損し

1727年85歳で亡くなりました。

アイザック・ニュートン局長により統一された『ギニー』硬貨は、その後1816年にソブリンと呼ばれる

新しい金貨に取って変わられました。

なお、ギニーは21シリングとなっていて、1ポンドの20シリングより1シリングほど価値があるとされています。

そのため、100ポンドで支払うよりも100ギニーで支払う方が10シリング多く支払うこととなるため、

ギニーで代金を払う人は羽ぶりの良い印象を周りに与えていたようです。

また、ギニーは最近まで医師や弁護士への謝礼に用いたり、土地などの名目単位として使われていました。

これもやはり、ポンドで換算するよりギニーの方が価値が多いので、

謝礼などの際に好んで使われたものだと想像できますね。

1971年以降、このギニーは使用されなくなったのため、イギリス国民の中にはギニーを知らない世代も多くいますが、

『ギニー』は現在も競売の競争名でも使用されているため、世界中の競馬ファンには

身近な単位名の一つとも言えるのではないでしょうか。

イギリスのギニー金貨の誕生には、かの有名な天才学者が絡んでいたとは、

やはりイギリスの歴史は知れば知るほど面白いものです。

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