リチャード2世の願いが込められた『ウィルトンの2連祭壇画』

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ウィルトンの2連祭壇画

 

夏や冬のホリデーシーズンともなるとロンドン中心部は世界各国からの観光客でごったがえします。

 

ロンドンの東の玄関口チェイリング・クロス駅から歩いて3分の位置に、

有名なトラファルガー広場があり、すぐそばには「ナショナル・ギャラリー」があります。

 

今回はこの美術館に所蔵されている貴重な『ウィルトンの2連祭壇画』についてご紹介します!

ロンドンを訪れた際に足を運ぶ人も多い「ナショナル・ギャラリー」。ここには『ウィルトンの2連祭壇画』と呼ばれる

貴重な美術品が所蔵されています。

 

この『ウィルトンの2連祭壇画』は、二枚の木製板に描かれており、蝶番で繋がれて開閉式となっています。

 

閉じた際にも美しい装飾が施されており、リチャード2世の時代から用いられるようになったという

「紋章」を見ることができます。

 

”もう一方には、エドワード懺悔王を連想させる紋章 らしきものが、

イングランドの紋章盾と一緒に串刺しにされている絵が描かれている。

” https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィルトンの二連祭壇画

 

また、開いた側(内側)には、聖職者三人の前でイングランド王リチャード2世が、

白い鹿のバッジを着けた天使たちに囲まれた聖母子に向かって、ひざまづいている姿が描かれています。

この祭壇画に描かれたリチャード2世は、聖職者や天使、聖母子たちに囲まれた穏やかな王様という感じですが、

実はリチャード2世は浪費家で強情、暴君行為などから人望を失い、

その結果クーデターによって幽閉された後に、

33歳の若さで死去した王として有名です。

 

悪い行いばかりが目立つ王ですが、一方で芸術家のパトロンを務めて分化発展に貢献したり、

自ら懺悔王の勲章を自身の未紋章に取り入れるなど強い信仰心も見受けられます。

 

なお、『ウィルトンの2連祭壇画』はリチャード2世が没する役5年前に作成されたといわれています。

 

私には、リチャード2世がその先に起こる自らの運命を回避、懇願する願いの画のようでもあり、

これまでの行為を懺悔しているように感じられます。

 

アンティークコインのデザインには紋章を施したものが多々あります。

 

この紋章とは、神の性質や属性を示したり、王や部族また国家などを抽象的に表しています。

今回ご紹介した『ウィルトンの2連祭壇画』にも紋章やバッジなどキーアイテムが描かれていますが、

リチャード2世の紋章が施されたコインを手にした際には、この『ウィルトンの2連祭壇画』に込められた王の願いや

その生涯に想いをはさせてみてはいかがでしょうか。

アンティークコインのコインパレス

http://coinpalace.jp

 

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